ブックマーケット 滑川店
2012/03/22
生きるとは何かを問う。
個人的にCOCCOというアーティストが好きという訳でもないのですが、
この人が演技をするという事にものすごい興味をひかれた。
更にタッグを組んだ監督が僕が尊敬して止まない塚本晋也監督なのだから尚の事である。
ベネチア国際映画祭でW受賞という快挙を成し遂げた映画
「KOTOKO」
出演がCOCCOと塚本晋也監督自身という一切の無駄を省いたシンプルなキャスト構成。
COCCOといえば独特の詩世界と音楽性で熱狂的な人気を誇るシンガーソングライター。
一方、塚本晋也監督といえば「鉄夫」や「六月の蛇」で世界的な評価も高い監督である。
その二人が強烈な個性をぶつけ合い、まるでプライベートフィルムのように親密に作り上げてきた、
壮絶で巨大な愛の叙事詩。
大衆性や興行的な成功を第一に考えて、よりパーソナリティーな方向へと流れている昨今の映画界において、
「何を伝えたいか」という根幹に真摯に向き合う映画が確かに在るという事、
それが大切なのだと思います。
4月7日全国公開。
生きるとは何かを問う熱い作品です。